イギリスのJim BarneとKit Buchanによるロマンチック・コメディ作品 Two Strangers (Carry a Cake Across New York)。 2019年にイプスウィッチ＆ノーサンプトンで初演、2024年にはロンドン・ウエストエンドで上演され、ついに 2025年11月、満を持してブロードウェイへ進出！主演は、オリヴィエ賞受賞俳優 Sam Tutty と、「A Bronx Tale」「King Kong」に出演した Christiani Pitts。話題性抜群の新作ミュージカルです。
目次
劇場はどこ？
劇場は48丁目のLongacre Theatre。 タイムズスクウェアの中心地近くにあり、観劇前に 近郊エリアを観光したり、お食事をするのにも便利な立地です。
ホリデー前のこの時期には、タイムズスクウェアにクリスマスマーケットも登場！
物語のあらすじ
舞台は現代のニューヨーク、季節は冬。
一度も会ったことのない父親の結婚式に呼ばれてイギリスからやって来た青年 Dougal と、父の結婚相手の妹でニューヨーカーの Robin が、空港で出会うところから物語はスタートします。育った環境も価値観も全く違う2人。それでも「親戚になるのだから仲良くしよう」と前のめりに距離を縮めようとするDougal。その積極性に最初は戸惑い気味のRobin。
そんな2人が、ウェディングケーキを届けにいく旅 をきっかけに、お互いの秘密や過去について語り合いながら、自分たちの関係を少しずつ築いていきます。
作品全体には、他者を知ることの尊さ、つながる喜び、未来のためにもう一度再出発しようとする勇気 …といった温かいテーマがちりばめられ、共感できる場面も多くあります。
また、随所に「ニューヨークあるある」やマッチングアプリを題材にしたジョークが散りばめられており、現代の若い世代にも響く作りだと感じました。 実際、客席は上演中ずっと笑い声や声援に包まれていました。
3階席まである劇場は、満席状態！
舞台セットの工夫
冒頭の空港シーンから、舞台に設置されている荷物の山
客席に入ると目に飛び込んでくるのは、舞台中央に積まれた「空港のターンテーブルと荷物の山」。耳を澄ますと、微かに空港のアナウンスらしき音や、滑走路を走る飛行機のタイヤやエンジン音が聞こえて来ます。
このスーツケースの山は最後まで舞台上に残ったままですが、
天井から降りてくるライトや看板、信号機などや、音の演出と組み合わせ、アパートの一室、ホテル、街角、地下鉄 など、違う場面がたくみに表現されたことに驚きました！
ミニマルなセットで想像力をかき立てる、秀逸な演出が光ります。
2人だけのキャストが魅せる “ケミストリー”
登場人物は Dougal と Robin の2人だけ。 しかし、2人のテンポの良い会話劇と圧倒的な歌唱力で、舞台は常にエネルギーに満ちています。よく喋り、少しズレた夢のようなニューヨーク像を語りがちな Dougalとしっかり者で冷静に見えつつ、実は胸の内に誰にもいえない秘密や葛藤を抱えている Robin。 異なる2人が、2日間を通して少しずつ心を通わせていく様子がとてもチャーミング。観客もいつの間にか2人の友人になったような気持ちになり、応援したくなります。
座席体験：最前列は迫力満点！
今回の座席はなんと ステージ最前列。
舞台装置や役者の表情、ステージ上にいるオーケストラまで見える席でした。
そして舞台の演出も、最前列ならではの臨場感が楽しめます。
・頭上に紙吹雪が降る
・予想以上のスモークが迫ってくる
・とあるコミカルなシーンでは、”100ドル札”が降り注いでくる
ただし、舞台全体をしっかり見たい方には1階後方センターや2階・3階前方センターがおすすめかもしれません。
↑降ってきた100ドル札（紙吹雪）
ブロードウェイのチケット手配はHISで！
Two Strangers (Carry a Cake Across New York) は、2025年注目の最新ブロードウェイ作品！ テンポの良い会話劇と軽快なジョークが魅力で、観る人に元気をくれる一本です。ブロードウェイ好きの方には特におすすめです！ チケットは HISの公式サイトから追加料金なし・日本語サポート付きで購入でき、初めてのブロードウェイ観劇でも安心して楽しめます。
↑劇場にはオリジナルグッズ売り場も！
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