メキシコのコーラは本当に砂糖100%?日本との違いや“世界一うまい”と言われる理由を在住者が検証

メキシコでは、コーラは驚くほど身近な存在です。
水と並ぶほど日常的に飲まれているとも言われています。
一方、海外では “Mexican Coke” が「サトウキビ100%で世界一うまい」と話題になることも。
本当に日本のコーラとは味が違うのでしょうか。 砂糖100%という噂は本当なのでしょうか。

メキシコ在住者の視点から、日本との違いや“世界一うまい”と言われる背景を整理してみます。
メキシコ旅行を予定している方や、その真相が気になる方の参考になれば幸いです。

メキシコのコーラは本当に砂糖100%?

実は、「メキシコのコーラ」という言葉には少し誤解があります。
海外で語られる “Mexican Coke” と、メキシコ国内で日常的に販売されている商品は、必ずしも同じではありません。 「メキシコのコーラはケインシュガー(サトウキビ糖)を使っている」と聞いたことがある人もいるでしょう。 実際、アメリカ向けに輸出される一部の商品には、サトウキビ糖のみを使用したタイプが存在します。 では、メキシコ国内で販売されているボトルの原材料表示を見てみると──

メキシコのコーラ

実際に購入したコーラの原材料表示
Azúcar y jarabe de alta fructosa の記載あり

「Azúcar y jarabe de alta fructosa(砂糖+高果糖コーンシロップ)」と明記されています。 近年は砂糖価格の変動もあり、メキシコでは高果糖コーンシロップを併用するタイプが一般的です。 つまり、“Mexican Coke”として語られる商品と、メキシコ国内で日常的に販売されているコーラは、必ずしも同じものではないということです。

日本との違い

ここで気になるのが、日本のコーラとの違いです。
日本で販売されているコーラは、主に果糖ぶどう糖液糖(高果糖コーンシロップ)が使用されています。
一方、メキシコでは砂糖に加えて高果糖コーンシロップを併用するタイプが主流です。
原材料を見る限り、劇的な差があるようには見えません。

実際、味は違うのか

原材料を見る限り、必ずしも“砂糖100%”とは言えないメキシコのコーラ。
では、味は本当に日本と違うのでしょうか。 ここが一番気になるところかもしれません。

正直に言うと、筆者は日本ではあまりコーラを飲みません。 嫌いではないけれど、積極的に選ぶ飲み物でもない。 それでも、メキシコで飲むコーラは、不思議とまた買ってしまうことがあります。 飲み比べをしたわけではありませんし、成分を細かく分析したわけでもありません。 それでも、炭酸の強さや後味の抜け方が少し違うように感じる瞬間があります。

この“なんとなく違う”という感覚。 そこに理由はあるのでしょうか。

なぜ「味が違う」と感じるのか

1. ガラス瓶文化の影響
メキシコでは、スーパーやコンビニの OXXO(オクソ) などでも、ガラス瓶入りのコーラを目にする機会が少なくありません。 ガラス瓶は炭酸が抜けにくく、冷えた状態を保ちやすいとされています。 そのため、同じブランドでも「瓶のほうがおいしい」と感じる人が多いのは、容器の違いが味の印象に影響している可能性があります。 日本ではペットボトルや缶が主流です。 “瓶で飲む”という体験そのものが、味を少し特別なものにしているのかもしれません。

実際によく売られている瓶コーラ
蓋はペットボトルと同じだが容器は瓶になっている

2. 気候と食文化の影響
日差しが強く、乾燥している地域も多いメキシコ。
暑い日中、屋台でタコスを食べながら飲む冷えたコーラは、それだけで格別に感じられます。 (メキシコの定番タコスについては、別記事で詳しく紹介しています。→  🌮 メキシコシティのタコス屋まとめ|地元民おすすめの本格ストリート&グルメタコス

塩気や脂のある料理と一緒のあとに流し込むと、炭酸が口の中を一度リセットしてくれる。その爽快感が、次のひと口をまたおいしくしてくれます。 味の評価は、原材料だけで決まるものではありません。 気候や食文化といった“環境”も含めて、体験としての味が形づくられているように思えます。

なぜメキシコは“コーラ大国”なのか

メキシコは、炭酸飲料の消費量が非常に多い国として知られています。
理由はシンプルです。
まず、どこでも手に入ること。そして、価格が手頃なこと。
500mlのガラス瓶であれば、15〜25ペソほど。
水を買うのと大きく変わらない感覚で手に取ることができます。
さらに、日本ではあまり見かけない1.35リットルや3リットルといった大容量サイズも販売されており、家庭で日常的に飲まれていることがうかがえます。

左から1.35L、1.75L、2L。
日本ではあまり見かけないサイズ展開。

こちらは3Lボトル。家庭用として販売されている。

製造・販売は The Coca-Cola Company のフランチャイズ体制によって全国に広がっており、都市部はもちろん、地方でも安定して流通しています。 気づけば、コーラは“特別な飲み物”というより、日常の延長にある存在。 それが、今のメキシコのコーラ事情です。

まとめ:メキシコのコーラは本当に“世界一うまい”のか?

“世界一うまい”かどうかは、人それぞれでしょう。
原材料だけを見れば、日本と大きく変わらない部分もあります。
それでも、瓶で飲む感覚や、気候、食文化といった環境が重なることで、日本で飲む一杯とはどこか違って感じられます。 少なくとも筆者にとっては、また手に取りたくなる味です。 もしメキシコを訪れる機会があれば、ぜひ一度、冷えた瓶のコーラを試してみてください。 きっと、その“違い”を体験として感じられるはずです。



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